赤いほくろ
直径1ミリから5ミリ前後の、鮮やかな赤のほくろがある。
それはおそらく、「老人性血管腫」です。
加齢と共に増える傾向はあるものの、20台から出来る方も少なくなく、
「老人性」の名の割にはどの年代でも比較的よく見られる現象です。
この赤色の正体、実は血液の色なんです。
赤いほくろの正体は厳密にいうとほくろではなく、毛細血管が皮膚の上に増殖したものです。
赤いほくろの、すぐ横の皮膚をつまんでみて下さい。赤が消えて、肌と同じ色になりませんか?
放すと血が流れ込んで、再び赤くなるのが確認できるはずです。
ときに破れて出血することがありますが、
表層部に血管が浮き上がっていることを考えると、おかしくはありませんね。
病気ではないので心配いりませんが、
外見上の理由等で気になるようでしたらレーザー治療が有効です。
時折ですが、皮膚をつまんでも何の変化もなく透明感にも乏しい、
正真正銘の「赤いほくろ」がある方がいらっしゃるようです。
血液を赤く見せているヘモグロビンが沈着したものなのか、
日本人が持つ二種類の色素「黒、褐色のユーメラニン」と「黄、赤のフェオメラニン」のうちの
赤のほうが発現したものかはわかりませんが、ほくろ毛と似ていて、タイでは
「赤いほくろはお金持ちになれる」と喜ばれるそうですよ。
ところで、ほくろが皮膚の深い位置にできると、青っぽく見えます。
偶然見つけたほくろが赤かったり青かったりすると
「普通ではないのではないか」と不安になりますが、
青く見えるのは本来褐色~黒のほくろが、皮膚を通して透けて見えるからです。
単にほくろが皮膚の下のほうの層にできただけで、悪性の病変ではありません。