メラノーマの治療
まだ病巣が小さく、初期の場合はその部分を切除します。
がんですので転移が心配されることから、メラノーマの成長具合にもよりますが、
通常、黒々とした「明らかにメラノーマ」の周囲1~3センチは取らなければいけません。
結構な範囲を切り取るわけですから、他の部位からの皮膚移植もされることがあります。
転移が心配される状態でしたら、転移しているかも知れない箇所の除去、
それから抗がん剤の投与があります。
転移のおそれが強い部位としては、病巣付近のリンパ節が上げられます。
転移ははじめ、大体の場合リンパ節から起こります。
風邪を引いて熱が出たときや、インフルエンザにかかったとき、
首の付け根やわきの下、脚の付け根などにぐりぐりができませんか?
豆のように腫れたしこりができた覚えがある方が、ほとんどではないでしょうか。
それがリンパ節といって、体内で悪さをする侵入者をせき止める水門、
そしてそれらを退治する白血球やリンパ球といった、兵隊の集まる関所です。
がん細胞は当然悪者ですので、リンパ節で足止めをくらうわけですね。
リンパ節に転移が認められた場合、
兵隊よりも強い悪者が足止めをくらっているうちに、関所ごと取ってしまおうということです。
ただその関所も突破されて、内臓までメラノーマが及んでしまった場合、
はっきり言って効果的な治療が無いのが現状です。
その場合インターフェロン(細胞が体内に侵入した異物と戦うときに出すたんぱく質)や
抗がん剤が投与されますが、メラノーマに効果がある薬剤が残念ながら少ないのです。
また、「免疫治療」といって、メラノーマの細胞の特徴を患者さんの免疫に教えてあげて、
リンパ球がメラノーマを攻撃しやすくする治療も研究されていますが、
まだまだ効果があるといえる段階までは程遠く、実用化には時間がかかっています。
どんな病気にもいえることですが、特にメラノーマは早期発見早期治療。
疑わしい「ほくろ?」があったら、
面倒がらずにさっさと皮膚科に行って、安心してしまいましょう!