ほくろと皮膚がん
皮膚にできる悪性新生物、つまり「がん」をまとめて「皮膚がん」と呼びます。
ほくろのがんは「メラノーマ」または「悪性黒色腫」といって、この皮膚がんの仲間です。
ほくろ自体はもともと「良性」の腫瘍なのですが、
これが「悪性」に変化すると、がんになります。
皮膚がんというのは、皮膚の細胞ががん細胞に変化してしまった結果起こる病気で、
がん細胞というのはどこまでも増えるので、
成長するとしこりになったり、盛り上がって崩れてきたりします。
皮膚の極めて浅い層にでき、転移の心配がないものは「表皮内がん」。
やや病気が進行して、がんの位置が深くなると「有きょく細胞がん」。
さらに深い層になると「基底細胞がん」。
それからほくろによく似た「悪性黒色腫」、メラノーマ。
皮膚は何層にも分かれていますが、これらは実際厚さ2ミリ前後のなかでの出来事です。
たかが2ミリ、されど2ミリ。
まさに紙一重の世界です。
「悪性黒色腫」は皮膚がんのなかでも最もたちが悪いものとして知られ、
成長が早く、それに伴い転移も早いのが特徴です。
「有きょく細胞がん」と「基底細胞がん」は皮膚以外へも転移するおそれがあり、
特に高齢者に多く、加齢に従って発症率も高くなります。
「表皮内がん」は放置すると「有きょく細胞がん」へと成長することもありますので、注意が必要です。
どの皮膚がんも、紫外線の悪影響が指摘されており、高齢者に多いのも
これまで浴びた紫外線の総量に関係しているということでしょう。